カメラが趣味?写真が趣味?~私のカメラ遍歴 その5

(その4より)

(以下の記事は個人的な回想であり、カメラレビューを目的とするものではありませんので、内容・表現が不正確でもご容赦ください)。

<Fujifilm X-E1>
2012年2月のフォトキナでFujifilm X-Pro1のお披露目会に参加した後、しばらくフジフィルムのカメラの事は忘れていましたが、その年の11月にX-E1と言う、X-Pro1とほぼ同等のスペックでより安価なカメラが発売になる事を知り、早速購入しました。ローパスフィルタレスの効果が十分発揮されているようで、小型・軽量なのにすごくシャープな絵が撮れました。特に、艶のある物の表現がリアルで、物の表面でかすかに反射している光が生々しく捉えられているのに感動しました。形もレンジファインダーカメラのようで、かっこいい。私の定番お散歩カメラになり、他のカメラは持ち出さなくなりました。

<Fujifilm X-T1>
それから1年ちょっとした2014年の2月に、X-T1が発売されました。フィルム時代のプロ用小型一眼レフカメラのような、その精悍な外観がものすごく気に入り、これも購入しました。どちらかと言うと形に惹かれたのですが、画質もX-E1に比べると大幅に進化していて、精彩さも発色もさらに良くなっており、正直その時は「これ以上の画質は不要」と思ったほどです。スチル撮影の時、このX-T1は私の小さな手にもしっくり馴染むし画質も驚異的なので、これしか使わなくなりました。ただ、動画はどうお世辞を言っても「使えるレベルからは程遠い」ものでした。Full-HDで撮ると盛大なモアレが出つつ映像がぐにゃぐにゃになるのには驚きました。なので動画を取る時だけはPanasonicのLumix GH4を持ち出してました。

<Fujifilm X-T2>
X-T2は「X-T1の大幅進化版」と言うことで、発表時から買おうと思ってました。そして今年9月8日、発売と同時に手にしました。以下X-T1と比較してのざっくりとした感想を書きます。

若干大きく重くなっていますが、ずっしりとした精巧感と信頼感があり、私にはかえって好もしく感じます(X-T2を触った後にX-T1を手にするとおもちゃのような感じすらします)。静止画については画素数の増加と共に明らかに精細感が増しています。ただし、色味が若干大人し目になりX-T1 で撮った時の艶やキラキラ感も抑えられていて少し個性がなくなったような気もします。ただこれは、優等生的な絵作りになったことで色々なシチュエーションで安心して使えるカメラになったとも言えます。

動画は、ものすごい進化です。一気に動画撮影の第一線で使えるカメラになってしまいました。PanasonicのGH4よりシャープで色乗りも良いように思います。動画撮影時のオートフォーカスにも特に問題を感じません。

これまで色々なメーカのカメラに浮気(?)してきましたが、X-T2を買ってからはCanon とPanasonicのカメラおよびレンズを全部処分してしまいました。今後も、他社も含め、まだまだデジタルカメラの性能は進化していくと思いますが、「手になじむ感じ」、「質感」、「画質(静止画/動画)」、全ての点でX-T2のように高いレベルで私の要求を満足してくれるカメラが今後も出て来るかは微妙です。