54才と11か月の今、第二の人生を考える(その1)~65才定年制の罠

私の勤めている会社で本日、50歳以上の社員を集めて「ライフプランセミナー」がありました。満54才と11カ月になる私も参加しました。「定年後の人生を考えるにあたり社員を色々と支援してくれる」そんなサービスの一環のようです。セミナーは今後数回に分けて行われますが、第一回のテーマは社内制度(定年、退職金、定年後の再雇用、年金、早期退職制度など)の説明でした。

思うに、ちょっと前まで日本の会社のほとんどで定年は55才でした。私の父も定年は55才でした。また、当時は「定年までは趣味(や家庭?)に目もくれず、がむしゃらに働き、定年後に初めて自分の好きなことをする」と言うのが常識としてまかり通っていました。それに対し、今は、定年後も現役で働きたいと言う人が非常に増えていると思います。

私もしかり、これまで(テキトーに?)仕事をしながら趣味も楽しんで来たので、「定年になったら引退し、改めて趣味を見つけて悠遊自適。。。」と言う人生とは無縁です。むしろ、ブログの趣旨にも書いたように、これからも自己実現のため色々とがんばって行きたいと思っています。

ところで、皆さんご存じとは思いますが、2013年4月より改正高年齢者雇用安定法が施行され、(一定期間の猶予措置はあるものの)65歳までの継続雇用が企業に義務付けられました。これには下記3通りの選択肢が用意されています

  1. 定年年齢を65才以上に引き上げる
  2. 継続雇用制度を導入する
  3. 定年制自体を廃止する

60才以降も働きたい人にとって、勤務先がAやCの選択肢を取ってくれればすんなり納得なのですが、多くの会社がBの継続雇用制度を取っています。Bの場合はさらに下記2つの選択肢がありまして。。。

  1. 勤務延長(定年前と同じ条件で雇用する)
  2. 再雇用(改めて雇用契約を結ぶ)

i.の勤務延長ならいいのですが、ほとんどの会社がii.の再雇用の形を取っています。この場合、嘱託社員とか契約社員として再雇用する形になるので、給料が定年前の半分とか三分の一になってしまいます。私の会社も60才以降、希望者は契約社員として再雇用され、給料は四割(六割減)程度になってしまいます。また再雇用の期間も法律上の最低限である64才までです。

そこで、60才以降、会社にとどまるのではなく、別の形で第二の人生を考えようと言う人のために、わが社では「ライフプラン退職制度」と言うものが用意されました。

(次回に続く)