真島先生の診察を受ける
さて、診察室に呼ばれ診察が始まりました。腹部エコーを受けたことがある方ならご存知かと思いますが、超音波エコーのプローブ(測定する機械)を体のあちこちに当ててつつ、主要な血管の断面図を画面に表示します。不思議なことに、血管内部を横から見たた画像だけではなく縦に輪切りにしたような画像まで見ることができ、「どういう風に機械を当てるとこんな画像が撮れるのか」不思議に思いました。「ここはxxミリくらいプラークがたまっていますねー」みたいな感じで、先生がリアルタイムに血管の詰まり具合を説明してくれます。
検査結果の説明
検査が終わったあと、先生が写真と手書きの絵つきの資料を基に丁寧に説明してくれました。
一般に「頸動脈エコー」と言って、頸動脈のプラークの蓄積具合から全身の血管の状況を推定することは行われているようです。ただし頸動脈が詰まってなくても他の血管が詰まっている人はたくさんいるそうです。私が正にそのパターン!頸動脈には0.7mmしかプラークがないのですが、右鎖骨下動脈には2.9mmものプラークが!既に3分の1ほど詰まっている状態でした。
また「この値の場合、統計的に何年後には××パーセントの確率で発病する」という疾患別のグラフを見せてもらいました。正直、冷や汗をかきました。私、今40代後半、172cm/65kgで体形的には決してメタボではないのですが、若いころの食事の不摂生でこんな状態になってしまったようです。決して「お酒大好き、お肉大好き」ってタイプではないのですが、20代~30代はコンビニで買ったカップ麺と菓子パンが食事なんてことも多かったので。。。インスタントラーメンは油で揚げたスナック菓子と同様、(血管プラーク蓄積の原因である)劣化した油を多量に含んでいることも先生から教えてもらいました。
EPA製剤を処方してもらう
EPA製剤を処方してもらい、これを服用しつつ経過を見ることになりました。原材料は青魚だけなので副作用はほとんどなく安心して継続できる薬とのことです。EPAは血液をさらさらにし、血管をしなやかにしてプラークの蓄積を防ぐ作用があることは医学的に証明されています。EPAを含む魚を大量に食べるイヌイットには、血管系の疾患が非常に少ないことが分かっています。
血管というのは下水管と同じで、生まれた時から少しずつ過剰摂取した脂分が余分なゴミとして溜まっていくものなので、若いからと油断しないで食生活は節制して行く必要がありますよ。魚をたくさん食べればいいのでしょうけど、食べれない人は、サプリメントなどでEPAを補給するのも良いかも。