学歴および現在の職種から言うとれっきとした文系人間なのですが、子供のころは電子工作が大好きでした。今でも「工学部で電子工学を専攻しそっち系のエンジニアになってればよかった」と思います。大学受験で挫折したために法学部を選んでしまい、今では私の人生の二大後悔の一つになっています(ちなみにもう一つの後悔は結婚のチャンスを逃したこと…笑)。
電子工作が好きになったきっかけは、小学三年生の時に「電子ブロック機器製造」という会社の電子ボード(SR-2A)という玩具を買ってもらったことです。これは、抵抗やコンデンサ、トランジスタなどの電子部品が透明なプラスチックのブロックの中に入っていて、説明書通りにブロックを組み合わせるだけで何十通りもの電気回路の実験ができると言うものです。
私が買ってもらったSR-2Aは30回路しか組めないバージョンでしたが、追加パーツを買い足していくことで新しい部品を手に入れ、組める回路を増やしていくことができました(最終的には150回路まで増えました)。また「友の会」みたいなのがあって定期的に送られてくる機関誌に載っている新しい回路を組むのもわくわくしました。
当時は電波新聞社の「ラジオの製作」や誠文堂新光社の「初歩のラジオ」という月刊誌があり、ラジオ少年たちの心をときめかせていました。そういう本に載っている回路図を見ながら半田ごてを握りしめ、インターフォンや真空管ラジオなどを作ったりもしました(当時作ったものがいまだに実家に残っているので、写真に撮りました)。
当時も今も、回路の動作原理はあまりわかりません。電気・電子回路の理論について本を何冊も買って自習するのですが、すぐにあきらめてしまいます。高校に入ってすぐ、1週間ほど病気をして以降、数学の授業についていけなくなったせいもあったでしょうか。大学はついに理系進学をあきらめ(受験科目に数学がなかった)法学部に進みました。
(続く…かも)