「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」(幻冬舎)との出会い
真島康雄著「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」(幻冬舎)って本を読みまして、すごく納得しました。
本の内容をここで解説することはできませんが、著者の考えをおおざっぱに紹介すると。。。まず、下の絵のようなメカニズムで脳や心臓の血管系の病気(脳梗塞、心筋梗塞など)は起こります。
血圧および高脂血症と病気の関係についてですが、同じ血圧やコレステロール値でも病気になる人とならない人がいることはあまり知られていません。高血圧や高脂血症と病気との関係は未だわからないことが多く、「血圧が高いから血管が硬化するのではなく、血管が硬化するから血圧が上がるのだ」という説もあるくらいです。これらはあくまで病気の「間接原因」にすぎないようです。病気の直接原因(引き金)はあくまで「血管が硬化してもろくなって破れ」たり、「血管内のプラークの蓄積が血管を詰まらせる」ことなのです。
簡単に言うと、この「直接原因」(特にプラークの蓄積状況)の進行状況を把握して対策を打ち、継続的な検査でその効果を測って行こうというのがこの先生が提唱していることです。ただ、血管の硬化度を測定することは行われ始めていますが、血管プラークの状況把握に関しては(頸動脈エコーを除いて)なぜか全国どの病院でもほとんど行われていません。
いざ真島クリニックへ!
同じような事をやってくれる病院は他では見つかりませんので、東京からはとても遠いのですが、先日、福岡県久留米市にある著者の先生の病院まで行ってきました(実は久留米には母親の実家があり、子供のころは毎年盆と正月は必ずおじいちゃん・おばあちゃんのうちに遊びに行ってましたので、懐かしかった。。。)。
JR久留米駅からはタクシーで。「真島消化器クリニック」と言うとたいていの運転手は「ああ、あそこね」と分かってくれるようです。10分~15分で病院の前に着きました。なんかしゃれた洋館みたいなたたずまいです。待合室に入ると、その日は東京からわざわざ来たような人はいなかったようで、他はみな地元の患者さんで色々な病気の治療のために来ていたようです。