ふと思い立って、1泊2日で気仙沼、陸前高田、平泉を巡ってきました。平泉は2011年に世界遺産に登録されまして、前から訪れてみたい場所でした。それとは別に、東日本大震災とはどのようなものだったのか被災地の状況をちょっとこの目で見たいと思いまして、平泉からそれほど離れていない気仙沼と陸前高田に行く事にしました。
まず、東京から東北新幹線で一ノ関まで行き、そこからドラゴンレール大船渡線で気仙沼へ。ドラゴンレール大船渡線は一ノ関から(大船渡の一つ先の)盛までなのですが、電車が走っているのは気仙沼まで。そこから盛までは津波の被害が甚大で線路が復旧できず、もともとレールがあった所は舗装されBRT(バス・ラピッド・トランジット)が運行しています。
気仙沼で電車を降りると、駅近辺は海から離れた少し高い所にあるため津波の被害を受けなかったことが分かります。駅前の通りを左手(東)に港を目指して歩いていくと、道は次第に下っていき、徐々に被害の痕跡が現れます。駅から15分くらい歩くと港の前の平地に出ました。そこは津波による被害がまだありありと残っていて、草むらの中の家の土台や、一階部分が破壊された店舗が目に入りました。
こんなモニュメントもありました。”Ground Zero”と書いてありました。このあたりに住んでいて逃げ遅れてお亡くなりになった方もたくさんいたのでしょうか。。。
津波はこの高さまで来たようです。あの日・あの時間たまたまこの地を旅行していたら、当然、自分もあっという間に津波に呑まれていたでしょう。
ただ、山が市街地のすぐそばまで迫っていて、津波が来た時に山に駆け上ががることが出来た人は助かったでしょう。自分も高台に登ってみました(近くに「ホテル望洋」というホテルがありました)。たしか以前、YouTubeで津波襲来の時の気仙沼の映像を見ましたが「多分ここから撮ったんだ…」と思うと、目の前の風景にその映像がかぶさってきて、妙にリアルな感覚がしました。
港のそばの食堂で海鮮丼を食べました。おいしかった。おみやげに、少しばかり海産物を買いました。気仙沼の復興のために色々とお金を落としていかねばならないのでしょうが、少なくて申し訳なく思いました(一人暮らしなので買っても消費できないので…と言い訳)。
その2につづく