今日の夕方、東京・上野の国立西洋美術館で開催されている「クラーナハ展―500年後の誘惑」を見てきました。夜間なので人が少なく、落ち着いて鑑賞できました。
正直言って美術館に行くのは超久しぶりでした。きっかけはドイツ語の授業で「クラーナハって知らない」と言ったら先生から「?」な反応をされたからです。ドイツでは相当有名な画家のようです。このように、絵画に関しては全くの初心者ですが、以下はそんな私の感想です…
絵を見る前に、18時から18時半まで、地下の講堂でスライドトーク(講師は東京藝術大学大学院博士後期課程の龍真未さん)がありましたので聞きました。講師の方から画家の生涯、展示の構成や重要な作品についてスライドで分かりやすく説明していただきました。
これまでは、自分が「良さげ!」と思ったり沢山の人が勧める展覧会がある時は、知識もなく「ふらっと」会場に行き「見たら終わり」でした。今回、スライドトークで前提知識を仕入れてから鑑賞したら「こんなに集中して楽しめるのか!」と感激しました。
みなさんもぜひスライドトークを聞いてから鑑賞してください。あと二回しかありませんが11月25日(金)と12月16日(金)です。18時からです。特別展の券を買えば誰でも聴講できます(追加料金不要)。また、金曜日の夜は20時まで開館していて、たいてい人が少ないので落ち着いて観賞ができます。
会場は結構広く、展示されている作品もかなりの数に上ります。(ド素人な感想で申し訳ないですが)どの絵も保存状態が良く色がすごくきれいなのには驚きました。「ホロフェルネスの首を持つユディット」とか「正義のアレゴリー」とか「ヴィーナス」とか(宗教改革でおなじみの)マルチン・ルターの肖像画とか、見ごたえのある絵が多数展示されていて壮観でした。ピカソやその他の現代芸術家がクラーナハの作品に感化されて描いた作品もありましたし…
帰りにミュージアムショップで、有名な作品から何点か選んで絵葉書を買いました。一枚150円です。印刷もきれいでお勧めです。
ちなみに、国立西洋美術館は基本的に月曜日休館です。年末年始は12月28日(水)~2017年1月1日(日)が休館ですが、1月2日(月)は臨時開館するようです。お出かけになる時は念のためホームページでご確認ください。