その後はカメラや写真に関する興味がどんどん広がっていき、初めて買った一眼レフはペンタックスのMZ-3でした。最初はレンズキットに付属していた標準ズームレンズで撮っていたのですが、すぐに28mm、35mm、43mm、50mm、135mm、200mmと一通り単焦点レンズも揃えました。被写体としては風景写真とか街中のスナップとかがメインでしたが、そのうち、日本各地のお祭りとかイベントとかを撮るようになると、カメラも次第に連写機能など高機能な物を求めるようになり、オートフォーカスのスピードと精度および連写スピードに優れたCanonのカメラに乗り換えました。ペンタックスのレンズを売却し、買ったのはCanonのEOS 3Dでした。レンズも広角から望遠まで色々と揃え、出費は優に百万円を超えました。
ちなみに一眼レフを買って以来、粋がってプロビアなどのポジフィルムを使ってました。フィルムは堀内カラーとかのプロラボに持って行き現像してもらいました(いま考えるとフィルム代と現像代で結構な出費でした)。プリントはせず、ライトボックスにスライドを置いてルーペで鑑賞していました。時々、スライドプロジェクタでスクリーンに大写しにして鑑賞したりしました。
ポジフィルムを1コマ1コマ切り離しスライドマウントに挟み込む作業は、最初の頃は楽しかったのですが、次第に面倒で苦痛になりました。また、部屋が狭かったのでスライドの保管スペースが確保しづらくなって来ました。そこで、フィルムをスライドマウントに挟まずデジタルデータ化してパソコンで鑑賞することを考えるようになりました。そこでまずフィルムスキャナーを買ったのですが、1ストリップごとにホルダーに挟み、1コマずつ何十秒もかけてスキャンして行くのがあまりに面倒なのですぐに使わなくなりました。「いっそフィルムはやめてデジタルカメラにしたら」と思い、当時買える範囲(10万円未満)でコンパクトデジカメを買ったりもしましたが、画質に満足いかなかったのとあまりのレスポンスの悪さ(シャッターボタンを押してから1秒してやっとシャッターが切れる、とか)に閉口して、これもすぐに使わなくなりました。一眼レフのデジタルカメラはすでに発売されてはいたのですが、プロ向けで百万円以上もするので手が出ませんでした。